ブログランキング参加中

映画の話題はこちらへ


  • サイモンさんの
    「僕は映画に恋をする」
    更新情報 ↓

ブログランキング

提携サイト

« 食べ物のうらみは恐ろしい | トップページ | 待望の最新家電ご購入 »

2010年1月 8日 (金)

読書記録~湊かなえ「告白」

 今頃!?とつっこまれても仕方がない。でも、読書
って読みクセがつかないと読み進められない。
(私だけか?

 これは今朝がゴミの日でなかったなら読み終わるまで
寝なかった事でしょう。それほど先を読みたくて、集中
できて、読みやすい本は久しぶりでした

  4575236284 告白
双葉社 2008-08-05


by G-Tools

 終業式の後、1年B組では担任の女教師が今日で
退職する旨を発表。話は自分の生い立ちや教師になっ
た経緯になり、「私の娘はこのクラスの生徒に殺された」
と衝撃の告白が待ち受けていた。そして最後に犯人たち
に制裁を加え姿を消す女教師。

 しかし、クラス替えもなく2年生になったB組のクラス
メートたち。不穏な空気は新任の熱血教師により悪化
していく。犯人たちに制裁を加え始めるのはクラスメート。

 再び教師が行動を起こした時に何が待ち受けて
いるのか…


 ”聖職者”の章では担任教師の、”殉教者”ではクラス
委員の女生徒、”慈愛者”は犯人の一人の母親、と
視点が章によって変わる。

 冒頭では犯人たちが面白半分に教師の娘を殺して
しまったかのように思え、中学生ながらも憎々しい
気持ちでいっぱいになる。

 あぁ、こういう子供たちが世の中増えているのかも
しれないな。そんな危惧感。


 しかし、視点を変えてそれぞれの言い分を聞いて
みればそんな子供を育ててしまった親に責任が
あるように思える。

 自分の子供可愛さに、何かにつけて学校にクレーム
をつける自分本位のバカ親。それが子供に対する
愛情だと勘違いしている。


 その親も引きこもりになってしまった子供に対して
間違った愛情を正しいと信じている。それに悪いのは
責任を息子に転嫁したシングルマザーの教師だと。

 それぞれの言い分。それぞれの言い訳、それぞれ
の責任のなすりつけあい。

 この一見不愉快極まりないような話をなぜかイヤな
気持ちにならず(バカっ母は許せんが)読み進められる
魅力。読みながら、それぞれの登場人物に対する
気持ちがどんどん変わっていく。

 そして、結末。

 教師が下した最後の罰は冷酷なようで当然の権利
のようで、でも人としてここまで追い詰めていいのか、
だったら司法制度なんていらないんじゃないか、そんな
自分の倫理観をも迷わせてしまう話でした。

 とてもいい小説です。人にもすすめたいです。どんな
風な感想を持ったかも聞いてみたいです。

 以前に書きましたが「告白」中島哲也監督
映画化されます。(代表作は嫌われ松子の一生や
下妻物語)

 キャストは女教師を松たか子さん、犯人の生徒の
母親に木村佳乃さん、2年の担任教師に岡田将生
さん
今年の夏頃公開予定です。

 映画なりにどう解釈していくのか楽しみです

◆ クリックにご協力を  Thanks(v^-^v)♪ ◆

          にほんブログ村 主婦日記ブログ のんびり主婦へ
にほんブログ村

« 食べ物のうらみは恐ろしい | トップページ | 待望の最新家電ご購入 »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 読書記録~湊かなえ「告白」:

« 食べ物のうらみは恐ろしい | トップページ | 待望の最新家電ご購入 »

伝言板

2018年10月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

プーペ

  • スナップ
    ファッションブランドコミュニティ「プーペガール」
  • 誕生日

最近のトラックバック

無料ブログはココログ

Amazon

  • PCソフト