「いってきます」が別れの言葉
いつも不慮の事故に巻き込まれてしまった人の
ニュースを見るたびに怖くなり、孤独を感じ、そして
”生”の不確かさを感じる。
「いってきます」。いつもと変わらない帰宅…だった
はずなのに、もう二度と家には帰る事のない家族。
事故や殺人に巻き込まれてしまった人たち。彼らも
まさか自分のそばに死の影が来ていようとは思わ
なかったはず。なのに、一瞬の出来事で奪われて
しまう命。簡単に人の命は消えてしまう。
『運が悪かった』
そう人は言うだろう。運って何なの?言葉が悪くなる
けれど、「何人も殺したり、傷つけたりを繰り返す人
たちが死なないのは運がいいの?」。
時々、怖くなる。知っている道で死亡事故があると
もっと怖くなる。通勤時間の長さは関係はないが
旦那くんが会社に着く時間までは安心できない。
時々、不安になる。この「いってらっしゃい」が最後
になったらどうしよう。不慮の事故や殺人の報道が
されると考える。
私は不安製造工場なだけで、普通の人はそんな”死”
が隣にいつもあるとは思っていないだろう。私もたまに
だけど本当に不安になる。
映画の出来うんぬんは言わないけど、昨夜「蛇にピアス」
を鑑賞した。芥川賞受賞した金原ひとみ原作、監督蜷川
幸雄、主演吉高由里子。
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この中でまさに私が不安に思う場面があった。主人公ルイの
同棲相手アマが帰ってこない。捜索願を出し、しばらくして
警察に呼ばれるルイ。そこで見たのはアマの死体。
ルイは後悔する。いつもと変わらない朝。「いってきます」と
バイト先へ向かうアマにメイク中のルイは振り向きもせずに
「は~い」と生返事。その時ルイは他の男の元へ行く準備を
していた。
そういえばアマ役の高良健吾くんは「ソラニン」でもキャラは
全く違うけど、普通の生活の中で突然事故死する役だった。
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映画としては「ソラニン」の方がずっと好みで、今年劇場で
観た中でも上位にくる。
あの女子高生の家族たちは「いってきます」が別れの言葉
になると知っていたのなら、もっとしてあげればよかった事
の数々に後悔しているだろう。病気ならば覚悟は出来る。
でも、突然の”死”は誰にも予測はつかないのだから。
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