ビターな大人の恋~「17歳の肖像」鑑賞
2009年度のアカデミー賞で気になっていた映画。どうしても
タイトルとあらすじから女子高生の青春恋愛物を想像。何が
そんなに評価が高いのか。
「17歳の肖像」を鑑賞。
そして、わかりました。これは背伸びをした高校生の恋愛だけ
でなく、それによって訪れる夢のようなまぶしい大人の世界と
それが壊れてしまった時の絶望感、最後に未来へと歩みだす決心。
主人公ジェニーの16~17歳の貴重な経験の物語。
あらすじは…オックスフォード大を目指すジェニー。同級生の
ボーイフレンドはいるけど物足りない。両親は彼女に過剰な
期待をしている。平穏だけど息苦しい生活。
ある雨の日、年上のデイヴィッドと知り合う。今まで接した事の
ない大人の男性。物腰のやわらかさ。話術のうまさ。一目で
ジェニーは彼に恋をしてしまった。
デイヴィッドやその友達と訪れる大人の社交場。どれもが
まぶしくて楽しくて華やかでジェニーは夢中になる。そして
夢にまで見たパリ旅行。
幸せだった。デイヴィッドもジェニーを愛していた。17歳の
お祝いは彼と二人で過ごす夜。
しかし、勉強だけが全てではないと両親も納得して出した
結論がデイヴィッドのある真実によって、後悔する事になって
しまう…
私もこの年代の頃は年上の多分デイヴィッドぐらいになるのかな、
男性に憧れていて、同級生の男子は眼中になく、むしろ子供
のように思えてました。まあ、ただの憧れで片思いでしたが。
ジェニーはいくら大人の世界に首を突っ込んでも、つめの甘さに
子供が出てしまう。経験値の低さ。それが真実を見抜けなかった
一番の原因。
だけど、このデイヴィッドとの背伸びした恋愛は無駄ではなく
絶望から立ち上がり自分の未来へと努力する経験が出来た。
もちろん後々の恋愛でも生かされる。
ただ騙された。そう落ち込むのは誰でも出来る。そこから
自分がどこへ進むべきなのか。落ち込んでいる時間が
あったら他にやる事があるんじゃないか。そう思えた
ジェニーはちゃんと大人になっていた。
ある場面でジェニーはデイヴィッドとの恋愛経験で自分が老けて
しまったと思う。そこで映画「愛人ラマン」のセリフをふと思い出した。
”私は18で年老いた”。でもジェニーはこの後歳相応の恋も出来る。
女は恋愛に強い生き物なんだろうな。
☆もう少し詳しい感想はここ→「17歳の肖像」☆
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» ■映画『17歳の肖像』 [Viva La Vida! <ライターCheese の映画やもろもろ>]
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