「妖怪人間ベム」のアニメ世代なので(正確には再々放送
ぐらいだけど)この世界観をどう実写化するのか楽しみと
不安で半々でした。
OPがアニメを実写化したもので期待度UP。あのお馴染みの
主題歌も流れてきて、映像はアメコミ風。ジャニーズ繋がり
でいえば「謎解きはディナーのあとで」はOP、本編ともアメコミ
風演出が面白いです。
一回目は人間に追われた過去から新しい街でも極力人との
接触は避け穏やかに過ごそうとする、ベム、ベラ、ベロ。が、
ベムの正義感から人を助け、それが縁で担当刑事と交流
する機会が出来てしまう。
担当刑事の先輩刑事が過去息子をいじめによる自殺で亡くして
いて、そのいじめをしていた元同級生を殺すというのが今回の
事件。
考えさせられたのは、被害者家族は苦しんでいるのに加害者
たちはのうのうと楽しい大学生活を送っている矛盾。それを
目の当たりにして苦しみ、被害者父は加害者となる。悪いのは
いじめをした加害者。が、反省をしていないからと殺してしまえば
被害者は加害者へとなる。その殺人は本当に悪い事なのか。
息子の命の償いをしなかった加害者の命は奪ってもいいもの
なのか。
この「妖怪人間ベム」は「TIGER&BUNNY」と同じ西田さん
の脚本。共通点もありました。
肉親を殺された復讐。それは自らの手で下す。それは正義
なのか。もしくは司法の手にゆだねられたら復讐心は収まるのか。
ラストで先輩刑事が教会で「あいつらを殺してください」と願って
いると、アニメ版ベムの姿そのものの男が現れ、まるで感情を
操作されるように犯行を起こしてしまう。
マーベリックの記憶操作みたいじゃないか!!…それは少し
飛躍しすぎですね
ベムたちは感情が高ぶると妖怪の姿になってしまいます。
いくら人助けをしようともその姿を見た人間たちは自分たち
とは違う姿をした彼らを恐れ「ばけもの」と叫び感謝すらされ
ません。
多数をしめる”普通”の姿の人間。それとは違う姿である事は
恐れの対象になり、身近にいる事さえ拒否しようとします。
まるで「TIGER&BUNNY」でNEXTという特殊能力を持ちながらも
”能力を持たない普通の人”から心ない「ばけもの」という言葉
を投げつけられる事のようです。特殊能力がある事でHERO
として街の平和の為に闘っていても、その力に目覚めた時は
人の好奇の視線、怯え、拒否、そんなつらい時期もあったで
しょう。
さて「妖怪人間ベム」ですが、ビジュアルとしてはベラの杏が
一番近い。今後鞭さばきも見せてくれそうです。無邪気な
ベロに美形キャラのベム。多分あの最後に出てきた柄本明
扮する謎の男がアニメのベムに近かった訳も明らかに
なっていくでしょう。
どうも人間の根底にある悪の心を増幅させ、それが事件に
発展し、ベムたちが関わってくる。そんな展開になるのでは
ないでしょうか。
とりあえず、来週も見る事にします
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